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現場力と専門性を高める国家資格
2025.10.23

~消防設備士とはどのような資格か~
建築物の安全性を保つうえで、火災に備えた消防用設備の設置・点検は不可欠です。
そのような設備に対し、法令に基づいた設計・工事・整備・点検を行うために必要となるのが「消防設備士」の資格です。
本記事では、消防設備士の概要や資格の種類、試験内容、そして取得によるメリットについてご紹介いたします。
消防設備士の業務と社会的役割

消防設備士は、ビル・マンション・工場・商業施設といった建築物に設置されている、
火災報知器・スプリンクラー・消火器などの消防用設備等の設置・点検・整備・改修などに携わる専門職です。
消防法により、これらの設備は定期的な点検と管理が義務付けられており、有資格者による対応が求められる場面も多く存在します。
そのため、消防設備士は法的にも現場的にも重要な役割を担う国家資格です。
資格の種類と分類について
消防設備士の資格には、業務範囲に応じて「甲種」と「乙種」が存在し、さらに取り扱う設備の種類によって「第1類〜第7類」に分類されています。
甲種:設計・工事・整備・点検すべての業務が可能
乙種:整備および点検業務のみ実施可能(設計・工事は不可)
類の分類は以下の通りです(一例):
第1類:スプリンクラー、水噴霧消火設備などの消火設備
第4類:自動火災報知設備などの警報設備
第6類:消火器
業務内容や取引先の設備に応じて、必要となる類が異なるため、実務においては複数の類を保有しておくと対応力が高まります。
試験内容と取得までの流れ
消防設備士試験は、都道府県が実施する国家試験で、「筆記試験」と「実技試験(記述式)」で構成されています。
筆記試験(主な出題内容)
〇消防関係法令
〇構造・機能に関する知識
〇工事・整備に関する基礎知識(甲種のみ)
〇電気・化学に関する基礎(設備により異なる)
実技試験(記述式)
〇図面に関する読み取り問題や施工方法に関する記述問題
乙種は比較的取り組みやすく、未経験の方でも独学で合格を目指すことが可能です。
一方、甲種は設計・工事を含む内容のため、電気や機械の基礎知識が求められ、やや難易度は高めとなっています。
資格取得によるメリット

消防設備士の資格を取得することで、以下のようなメリットが得られます。
〇資格手当や昇給の対象となるケースが多い
〇現場での対応力が高まり、信頼性・役職への評価が上がる
〇対応できる業務が広がり、転職・独立時の強みとなる
〇将来的に安定したニーズが見込まれる分野で活躍できる
とくに甲種の資格を複数保有している技術者は、現場や案件の責任者として配置されることも多く、
中長期的なキャリア形成において大きなアドバンテージとなります。
まとめ
消防設備士は、消防法に基づく確かな知識と技術を証明できる国家資格であり、実務の幅を広げるだけでなく、資格手当や昇格といった形で目に見える成果につながりやすい点が大きな特徴です。
今後も高い安全基準が求められる社会において、消防設備士の必要性はますます高まると考えられます。 「現場経験を資格という形に変えたい」「将来を見据えてキャリアの幅を広げたい」とお考えの方は、ぜひ取得を検討されてみてはいかがでしょうか。
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